Posted by あきら on May 05, 2007 at 07:02:15:
In Reply to: 週間サトウ 佐藤光一blog! posted by あきら on May 05, 2007 at 06:50:13:
多摩市での審議の様子
武内よしえの議会報告より、
最後にエコプラザの件についても一言述べたいと思います。
今議会にはるひ野の住民からエコプラザの改修計画見直しの陳情が建設環境常任委員会に出されましたが、結果は審査未了となりました。
エコプラザのこの新たな改修は議会として、昨年9月の補正予算においてわたし達の会派のみならず、全ての会派がこの施設改修に関しては、最終処分場の延命化や地球温暖化防止のためにも必要な施設であるとの認識は同じ筈です。国の容器包装リサイクル法に基づくリサイクルルートに乗せるために市町村の役割として収集・圧縮・梱包が義務付けられており必要な施設であり、健康被害を生じさせるような施設ではなく、すでに全国約800か所で稼働している同種の施設でも一切健康被害は生じてはおらず更に現在考えられる最高水準の安全対策を講じた施設改修であると思っています。
そもそも市民も含めた審議会で4年間にわたり審議した結果として「プラスチックは埋め立てず、極力燃やさずリサイクルルートに乗せる」の考え方に則って施設改修を行うのですから当然のことです。
補正の討論でも述べましたが、事業を具体的に進めるにあたって、施設の安全性については近隣住民だけでなく広く市民に広報していく必要があります。特に小さなお子さんを持つ親にしてみれば、安全性についての不安は当然のことと推察します。不安を安全にかえる丁寧な説明が求められます。
また、大気保全・臭気対策・騒音対策・排水対策・振動・交通などの施設の環境対策については、事前の充分かつ慎重な配慮、そして万が一不具合が
発生した場合の速やかな情報公開と施設の即時停止を含むリスク管理をなおざりにすることがないようにと申し上げました。
万が一の事態に際して、即時停止すると口で言うだけでなく、不測の事態発生時の施設停止の手順、収集・処理できなくなったプラスチックの収集・代替処理手順、市民への広報の手順、事態発生原因の調査認定手順など、具体的なリスク管理マニュアルを作成して市民に示していくことが、行政の誠意と覚悟を示し、市民の信頼を確固とする道であると考えます。
今回の事は、施設の安全性ばかりが取りざたされていますが、わたし達が生活する上でどうしても出てしまうごみについて改めて考える良い機会と捉えるべきです。このごみの出る現状がいいのか?ごみを出さない生活のためにわたし達が何をすべきなのか?
少なくともわたし達が生活していく上で便利な生活を享受することは、その裏にある危険性もあることを認識すべきことなのです。
容器包装リサイクル法の改正は「発生抑制」の記述がないことや「再使用」の文言も書かれておらず大変不満の残るものでした。
引き続き国に対して「事業者責任の強化」と「発生抑制・再使用の推進」を市長会などを通じてさらに強く求めていくことを要望します。
今後は本格稼働の前に、市民が抱く不安感を解消するために誠意ある説明会の開催はもちろん、テスト稼働することを堅持しその後の安全な操業管理、化学物質の調査と結果の公表など更なる安全確保に向けての対策についても配慮が必要です。
今回のエコプラザの対応に関して担当職員は本当に良く頑張っていると思います。使命感に裏打ちされた誠実な対応は必ず市民に受け入れられることでしょう。
情報公開や情報共有、市民参画・協働はいまや当たり前であり、大事なことは市民が決める時代です。そして、市民と行政の協働を進めるために最も重要なことは対等な立場で議論をすることだと考えます。自治基本条例が制定され、システムとしての情報公開や市民参画は進んでいると思います。しかし、「新たな公共」「新しい公共」構築で目指す方向は市民の選択にもとづくまちづくりであったはずです。市民が自ら選択をしていくためには、合意形成に一定の時間を要します。その時間を惜しんでは、多摩市が目指す自治を広げることはできないのではないかと申し上げ、賛成の討論と致します。